けーすけ

仮面病棟のけーすけのレビュー・感想・評価

仮面病棟(2020年製作の映画)
3.2
2020/11/23(月) TSUTAYA DISCAS定額レンタルにて鑑賞。

医師である速水秀悟(坂口健太郎)は先輩医師の小堺(大谷亮平)に代わり、田所病院の当直バイトを一晩行う事になった。そんな日に近所のコンビニで強盗を行ったピエロの仮面を被った男が、犯行現場に居合わせた女性の瞳(永野芽郁)を連れて現れ、病院での立てこもりを始めたのであった。犯人の目的は一体。そしてこの病院なんだか色々怪しいぞ・・・








元々は精神病院だった建物。現在では認知症などの入院患者しかおらず、中には「世田谷07」「川崎13」といった呼称の身元不明人も受け入れいている病院。
そこにピエロのお面の人物、監禁、美少女といった設定だったのでホラーテイストかと思っていたらサスペンス、ミステリー寄りな映画でした。



序盤に速水が院長の言う事に逆らってコソコソと移動したり、怪我でお腹を縫合したばかりの瞳も一緒に歩き回るという部分に共感できず、集中できなかったのが残念。

ほかに、病院も階段が一か所しかないとか考えにくく(普通なら外への非常階段が絶対あるでしょ)、かつあまり密室感を出せてない演出や、拳銃も一体どうやって手に入れたんだ…とかちょいちょい気になる部分も。


まあ映画なので、そういった細かい部分を気にしなければ中盤からの展開は面白いかと思います。


わざわざこの病院に押し入ってお金を奪ったのにすぐに逃げないピエロの行動や意図も不可思議。
院長の田所(高嶋政伸)も「犯人の言う事をきいて、警察には通報しないでおく」となんだか怪しいし、看護師の東野(江口のり子)や、寿退社でその日が最後の出勤という佐々木(内田理央)も何かを隠している気配が。

なんならこの病院の対応がきっかけで、恋人を失った過去をもつ速水も怪しく見えてくる…。

といった感じでミスリードもあり、伏線回収しつつ病院の秘密や真犯人が暴かれていく部分は楽しめました。


ただ真犯人とトリックがわかってからの真相描写が長く感じたので、もう少しコンパクトにまとめられたんじゃないかなとも…。



犯人が誰かを想像しながら観るには楽しい映画かと思います。尚、僕はあの仮面の下の人物は見抜けませんでした。初見でわかった人がいたらすごい。笑



[2020-174]
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