すいかのたね

仮面病棟のすいかのたねのネタバレレビュー・内容・結末

仮面病棟(2020年製作の映画)
2.8

このレビューはネタバレを含みます

思ってたより結構面白かったです。開始早々に察せられる大筋の話から、一応のどんでん返しもあって、おーとは思いました…がテンポが悪すぎるのと長すぎるのが足を引っ張った印象...多分90分くらいに圧縮できるんでは…。

そもそも謎が分かれば分かるほど「それムリない?」って思ってしまうのがキツいです。細かいところは何かまあこんなモンかなと思いますけど、特に終盤に荒さが凝縮されている気がしました。

・そもそも銃の入手方法がよく分からない、しかも2丁も(実銃?)
・突入~!から実際突入してくるまで超長い
・医院長の炎への驚き…弱点属性か何か?
・犯人は証拠になりそうなモン持ちながら患者に戻る(これ大丈夫なのか?)
・不用意に臓器移植の話をして患者に聞かれる
・先輩を気遣うあまり犯人をスルーする主人公
・画面越しの「もう憎むのはやめろ!」という唐突な叫びで殺人が止まる

邦画の悪いところが滅茶苦茶出てる気がします。話がちょっとエモーショナルな分、余計に悪い部分として引っかかりました。

特に犯人は、話の上でそこまで悪と断じることのできない共犯者まで殺しちゃってるんだもん…止まらないでしょ、画面越しの言葉なんかで…犯人見てなかったら何の意味もないし、ここはもう少しやりようを考えて欲しかった。共犯者、元総理、犯人の扱い、非常にモヤモヤします。

まあ中盤までもダラダラとした展開で、緊迫感はないので、あんまり褒められたものではないと思います。

もっと短く圧縮すれば勢いだけで乗り切って、粗が目立たない気がします。評価は低いですが、思ったよりは楽しめたので個人的には惜しいなと思いました。
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