暗い木々を抜けてゆっくりと家に近づくオープニングショットでいきなり観客を運動に投げ込んだ直後、こちらの理解を上回る速度で繰り広げられる蘇りのくだりが凄まじくて完全に持っていかれた。ショットとショット…
>>続きを読む死というのは絶対に誰かと共有できないものであり、私もそちらへいくと誓ったとて、同じところには行けない。なのに、死に取り憑かれてしまっては、そんなことを関係ない。死に向かいゆく友人を止めようとする二人…
>>続きを読む自分の気持ちの所在を神に任せるな、よ。
最愛の人がいなくなってしまった時、あーやって悲しみに打ちひしがれつつふとした時にまた辛くなるの、、分かるなあ。むしろ、付き合いが短いなら尚更そうなのかもしれ…
死という個別の現象は個別的なことでしかありえないから、「あなた」と呼ぶ相手に死が降りかかったときも、わたしは絶対にそれを理解することも、関与することもできないのだし、また何より死が個人だけの誰とも共…
>>続きを読む記録
死と信仰の映画。
シーンやカットの間のトランジションが印象的。雪が降るような抽象的なカットを挟んでいる。最初はその意味を考えるけど、途中から意味ではなく音とか構造に対して考える時間として作用し…
死から蘇った男。男が一度死んだことでより愛が深まり、死に取り憑かれていく女。
ストーリーは単純なのだけれど、とても難解な映画で、いつもながら大寺さんの講義がすごく有難かった。
対比と反復。過去と未来…
このレビューはネタバレを含みます
上映後に映画評論家でありこちらの作品の字幕を担当されている大寺眞輔さんの講義をお聞きすることができ、その内容もとても興味深かったです!
個人的に、鑑賞しながらタイムリーに情緒が揺さぶられていくという…
石造りのシンプルハウスにこれまたミニマルな石の螺旋階段、マットレス直置きアゼマさんの着回しも赤と黒で最低限に。キリスト教のこと何も知らないけど生真面目すぎる議論。愛する人の後を追って死ぬのはありやな…
>>続きを読む「生」「死」という避けられない運命に関して、それぞれ異なる背景を持つ人間がそれにどう向き合っていくのか
日常的な動作(階段を登る、服を着る、肌に触れる等)の中に、意図的に分断される画面や黒と赤のコ…