菩薩

死に至る愛の菩薩のレビュー・感想・評価

死に至る愛(1984年製作の映画)
2.0
臨死体験をした夫が運良く復活を遂げるものの死に取り憑かれてしまい結局ほどなくして死ぬ、それを見送る妻が死の間際に「私も一緒に逝くから」と約束しちゃったもんで彼女まで死に取り憑かれてしまう、一応夫婦共々仲良かった牧師夫妻が止めようとするが実はそれこそがアガペーなのでは…?キリストも人類の為に自ら死を受け入れたわけだし…みたいな結論に至り素直に見送る事にする、って言うまどろっこしい愛と死と信仰を巡る面倒くさい話で正直ピーズの「シニタイヤツハシネ」聴けば一発やないか思いながら観た。正直内容どうこうよりたかだか90分くらいの話の中で何十回と黒味もしくはおそらく死後の世界のメタファーっぽい舞い散るホコリ〜みたいな画面が挿入されるのが途中から生理的に無理になってまるで受け付けなかった。演劇性はアラン・レネっぽいんだけど、別に面白くはない。所有の愛エロスと無償の愛アガペー、他人の愛なんて他人には理解出来ない、って事だと思います。臨死体験後の夫が絶倫になってるのは笑えた、あれも小さな死って事ですか。
菩薩

菩薩