このレビューはネタバレを含みます
この鬱憤溜まった世界に一筋の穿孔を!
「ブチギレ男が神から啓示を受けてドリルで人を殺しまくる」ただそれだけの映画ながらとにかく殺し方のテンポや撮り方が変幻自在なおかげで全くくどさがなく常に楽しく見ていられる。中でもやっすいシンセとうるっさいギターにドリル音が重なるところがその手の音楽好きな自分にはドストライクだった。というか冒頭のクレジットから最高なんですよ。
そしてこの音楽との重ね合わせがラストに活きるのである。さながらフィルムそのものにドリルを突き立てたような痛快さがたまらないうえ、何気に次回作の伏線にもなっているのである。