だいき

デンジャー・クロース 極限着弾のだいきのレビュー・感想・評価

4.1
最近戦争映画観てないなー、とか思ってた所に、オーストラリア軍のベトナム戦争での戦いを描くゴリゴリの戦争映画を観た。

最前線の泥臭く緊迫感溢れる映像や、砲兵による砲撃や航空爆撃など、淡々とすることなく次から次へと展開が変わる演出が観ていて飽きさせる事がなかった。

次々と倒れていく仲間を前に、援軍が来るまで持ち堪えていく点や、ギリギリのタイミングでやってくる援護射撃等もブラックホークダウンを彷彿とさせて面白かった。

特に新しく感じたのが、戦争映画に珍しく砲兵が大きく取り上げられている所。
彼らの連携だったり格好だったりがプロフェッショナルな雰囲気出ててめちゃくちゃカッコよかった。

モデルとなったロングタンの戦いは史実を基にしていて、最後のエンドロールには登場人物の本人との比較写真が流れるのですが、激似の人も居てよく見つけてきたなと思ったり。

戦術的な再現でいうと、引き金や銃口管理がガバガバだったり、オーストラリアの自主規制自体が厳しいのかゴア表現が甘いのはちょっと気になった。

特に頭撃ち抜かれて亡くなった一人に至っては、めっちゃくちゃ綺麗に頭のド真ん中にポツンと風穴空いてて違和感凄すぎて、申し訳ないけどかなりシュールだった。

あと砲撃が兵士相手に毎回着発で爆発してた描写もちょっと引っかかったけど、実際には当時オーストラリア軍でどこまでVT信管が一普及されていたのか知らないからなんとも言えない所だね。
だいき

だいき