逃げるし恥だし役立たず

デンジャー・クロース 極限着弾の逃げるし恥だし役立たずのレビュー・感想・評価

2.5
オーストラリア軍によるベトナム戦争での戦い、たった108名の小軍隊が2,000人の大軍を相手に戦った「ロングタンの戦い」を基にした実話。数で迫るベトナム兵を前に彼らはその場から動けなくなってしまう。正直なところベトナム戦争モノは食傷気味だが、本作はオーストラリア軍で砲弾爆撃が戦いの鍵となるというのも新鮮だ。地味ではあるが緊迫した展開が楽しめる。
多数あるベトナム戦争モノで本作のようなオーストラリア軍の作品があるのであれば敵側のベトナムから描いた米国作品も欲しいところである。ベトナム戦争はアメリカではトラウマであろうが50年近く経っている。そろそろ総括や再考を行なっても良いのではないかと思う。いつまでもUSAを叫んでいるだけであれば希望を持って散った若い戦没者達が浮かばれない。