デンジャー・クロース　極限着弾の夏野菜のレビュー・感想・評価

オーストラリアが経験したベトナム戦争。

訓練もままならない若い兵士たちが集められた中隊。
規律も指揮系統も仕上がりきっていない様子は新鮮で、部下が上官を叱咤したり、納得のいかない命令は無視して作戦を続行したりと、他の戦争映画では味わえない雰囲気が良かった。
軍隊らしい、一切無駄のない所作も美しいけれど、洗練される前の生身の人間らしい感情の動きも悪くない。

零距離での爆撃、誇張しすぎていない銃撃、湧いて出てくるベトナム兵への恐怖。戦闘シーンも緊張感があって良き。