バンバンビガロ

デンジャー・クロース 極限着弾のバンバンビガロのレビュー・感想・評価

3.0
オーストラリア制作のベトナム戦争映画。
アメリカの戦争というイメージの強いベトナム戦争だが、アジアの共産主義化を懸念したいくつかの近隣諸国も軍隊を派遣しており、この映画はそのベトナムに派遣されたオーストラリアの部隊を描く。
面白いのはアメリカが作るベトナム戦争映画と違って、政治的な側面や戦争自体の価値や善悪の判断が完全にオミットされており、実に普通の戦争映画として描かれているところである。
普通の戦争映画としてみた場合そのクオリティは十分に高く、映像的にはハリウッド製の戦争映画に見劣りしないくらいの臨場感があり、テンポの速い編集で進むストーリーは見ごたえがある。
しかしあんまり内容がない映画というかただひたすら戦闘を描いているだけの映画でそれこそ50年代に量産された古いタイプの戦争映画を映像だけ現代風にしてやっているという感じはあり、途中で「おれ戦争が終わったら結婚するんだ」といった兵士が死んでしまうなんてベタすぎるシーンがさく裂して苦笑いしてしまった。
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