くもすけ

ダーク・ウォーターズ 巨大企業が恐れた男のくもすけのネタバレレビュー・内容・結末

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このレビューはネタバレを含みます

地味。エリン・ブロコビッチが太陽ならこちらは月。ブルートーンの画面に輪をかけて資料とにらめっこする鬱顔のラファロが一層画面を暗くする。デュポン会長と膝詰めでやりあったあと、車に戻りガクブルするシーンがよかった。
字幕で時系列に訴訟の経過を並べて、亀の足のような進捗をたどる。公害訴訟のビジネス面もすこしつつくが全体にオーソドックスな演出。しかしなぜにヘインズが?

2019PFOA禁止措置を受けて日本国内でも議論がはじまっているようだ。同年起こった米軍基地からの流出事故と絡めたクロ現の記事があるhttps://www.nhk.or.jp/gendai/articles/4280/
自然に消えない厄介なしろものだが、活性炭による除染が可能なようだ。映画でも描かれた妊婦のリスクが指摘されている。国内では継続的な調査、データがまだまだ不足しており、また代替物によるリスクも懸念されてる。

PFOS 2009年禁止
PFOA 2019禁止
PFHxS 禁止されたPFOSの代替物として使われ同様の健康被害が懸念されるため禁止措置が検討されてる。
映画でも描かれた通り、商品開発時未規制の物質の安全性を担保するのは企業の倫理にかかるところが大きいようだが、やばい内部文書をまるっと見せちゃうのは何を考えていたのかね