TooruHirono

ダーク・ウォーターズ 巨大企業が恐れた男のTooruHironoのレビュー・感想・評価

4.0
ダーク・ウォーターズ/2019年/アメリカ

デュポン社:世界4位の化学会社、米英戦争や南北戦争の頃から火薬を供給し、第一次世界大戦や第二次世界大戦に使用する火薬や爆弾で莫大な富を得てきて「死の商人」とも呼ばれてきたが戦後、化学産業に方向転換しプラスチック、合成樹脂、人口繊維など様々な開発を進め、アメリカ最大の化学企業へと成長していく。日本の東レと合弁会社も設立している。

これ予備知識_φ(・_・

この大企業をたった一人の弁護士が調査し、裁判に持ち込んでいくホントの史実。このプレッシャー・ストレスは想像を絶するものがあるよねー、すごいやねー(´∀`*)

事の起こりは1998年、企業弁護士のロブに2人の農夫が訪れて調査依頼を受けるが、それとは、ウェストバージニア州の農場で、大手化学メーカー・デュポン社の化学工場からの流れてくる廃棄物によって水や土地が汚染されて、その水を飲んだ190頭の牛が病死して住民たちにも健康被害でてきているってことらしい。弁護士ロブは、渋々受けた調査で、デュポン社が発ガン性のある有害物質の危険性を40年間も隠蔽ししながら、土壌や大気、水に垂れ流し続けていたっちゅうことを見つけたからさあ大変、アメリカ最大の化学企業を訴えるという「100万のペルシア軍を迎え撃つパルタ王レオニダス」のような展開に!
日々の生活を脅かされながら戦っていく弁護士のストーリー。決してかっこよく英雄のように描かれているわけではなく、一人の平凡で弱さも見せる男として演じているマークラファロが素敵( ´ ▽ ` )

この映画もそうだけどさぁ、アメリカってすごいなぁと思うところが、現在も企業として存続していたり、施設として残っていたりしているのに史実として登場させ隠さず公開するところ!
日本のマスコミやエンタメ業界も見習ってほしいですよね^_^

「真実に光をあてるためにどれだけのものを失う覚悟があるのか」

自分には、、、、絶対できない。。。
TooruHirono

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