このレビューはネタバレを含みます
スカッとする裁判の場面など無いし、盛り上がる場面も無い。何故ならこれが実話であり、現在も続く問題だから。
ただこれを映画に出来るのは、弁護士ロブの尋常では無い忍耐力、信念があるからこそだろう。
企業の裏がバレて、ニュースにもなっている状況でも地道で長い道のりが続く、いわゆる企業暴露系の映画の展開とは全く掛け離れた現実。
数字として表れていない”receptor“がどれほど居るのかと考えると恐ろしい。
デュポンCEOに研究結果の書類を突きつける場面は迫真。
最後のバッキーが現れるシーン。
今まではこの事件を象徴する奇形児であった彼が、日常に溶け込み生活をしている場面を最後に持ってきたのは、いい意味でやっぱり映画だなと感じたし、効果的かつ上手く構成されている。
多くの人が知るべき事実だし、自分自身にも関わる問題というところから5.0評価。