櫻井遠子

羅小黒戦記 ぼくが選ぶ未来の櫻井遠子のレビュー・感想・評価

1.5
地上波の最終話録画失敗してたのでラストだけアマプラで。

絵はとても綺麗で主人公のキャラクターも可愛い。
何より黒猫とおまんじゅうみたいなミニ黒猫妖精の表現はとっても癒されます。

ただ、絶賛レビューやTwitterでオススメされているほどの手応えは得られませんでした。
普段はジャンル問わず「観てよかった!」と感じることが多いだけに、満足度を点数と考えると低くなってしまいました。

個人的には二次創作同人誌に近い一次創作(オリジナル)作品という印象がありました。

過去の有名作品の影響を感じる点ももちろんありますが、それとは別に原作物の派生っぽい感じを受けました。
漫画原作のTVアニメ化、そのさらに劇場版(原作とは別枠のストーリー、映画のみのゲストキャラも出る)、というコ◯ンとかジ◯ンプ系作品のような感覚というか。
実際映画以外の展開がある作品だと知っているので、尚更そう感じたのかも。

何にしても作品ファンの方の大絶賛を見て期待しすぎてしまったのは失敗でした…
絶賛コメントで興味を持って自分も大ハマりした経験も多々あるんですが、今回は同じハマり方ができなかったようです。

いつも同じ作品を好きな方達が一斉に褒めていたので「皆が褒めてるなら楽しめるはず」と先入観を強く持ってしまったのが良くなかった。
映画で言うところの「信頼しているレビュアーさんのオススメを観るような感覚」で見たのですが、期待値上げすぎてしまいました。

脚本や一部キャラクターの言い分にモヤモヤしてしまって、読後感のようなものがスッキリしなかったのが一番の難点でした。
イヤミスと知らずに読んでしまって「そういう傾向だったのか…」と本来あって当然のモヤモヤを楽しめなかった感じのような…
ストーリーは一つの作品としてまとまっているはずなのに、置いて行かれたような気分になってしまったのは予想外でした。
お国柄による表現の難しさを差し引いても、自分の場合は合わないところの方が印象に残ってしまいました。

もちろん絵の魅力やキャラクターファン目線、吹き替え声優さんのファンなら声の演技など、楽しめる要素もあります。
ファンを獲得できる作品という点はとても納得できます。

あくまで個人の相性が良くなかったのと、映画オンリーではなく、どちらかというとWEBアニメも見る方向けの「原作物」の印象が強かったので、追いかけると感想が変わるタイプの作品かもしれません。

没入感に関しては、世界観説明で多少退屈なところもあるので、劇場版を一気見するのが一番良いと思います。
TV版は無料なので、見られる人が増えることに大きく寄与していますが、この作品は劇場版で一気に見て、TV版は特別編集版として二度目以降に見た方が楽しめる作品だと感じました。
櫻井遠子

櫻井遠子