misaishibashi

羅小黒戦記 ぼくが選ぶ未来のmisaishibashiのレビュー・感想・評価

3.0
アニメーションが本当にすごい、この絵柄で戦闘シーンの動きがこんなにも迫力があるのが単純に凄い技術だな、と感じたと共に、

ストーリーの面では、
侵略の話で、迎合しないマイノリティの描写を「過激派は倒されるべき悪という存在」と示してしまう危うさ(勿論テロや暴力はいけないのだけど)と、その"悪"に実際に対応するのは同じマイノリティの"穏便派"(既に人間と共存している(侵略に迎合している)者たち)であり、多くの人間達(侵略者)は戦いが起こっている事さえも知らない、

穏便派マイノリティコミュニティの中に1人だけ人間が居て、その1人の人間はそのコミュニティ内では差別的な扱いを受けている(誰でもマイノリティ性を持ち得ているという描写) 、

侵略の部分を中国作品がこういう描き方をする事へ危うさを感じるけど、
マイノリティ同士のみが戦っている中、人間はまじで何が起こっているのやら?何も知らん…という描写、この図がしっかりと描かれているところ(この図のグロさを誰でも読み取れるように)、
無知から描かれた差別的な作品では決してない作品にも見えて、でも子どももターゲットに含んだアニメーション作品でプロパガンダ的かもとも取れるような内容である事、諸々評価が難しい作品だと思いました。