このレビューはネタバレを含みます
日本での公開当時に映画館で3回見ました。
中国アニメもついにここまで!という感のある良作です。
設定上はWebアニメの前日譚ですが、単体で見てもちゃんと面白い作品。
作画のクオリティの高さ、特にスピード感あるアクションシーンは圧巻の出来です。
個人的には、キャラクターデザインと背景など全体的な色遣いの可愛さがツボでした。
ただ、ストーリー面ではやや課題を感じました。人間と妖精の共存という理想は大変立派ですが、目指す方向が人間にとっての理想により過ぎているような気がします。
普通の人間は妖精の存在を知らず、妖精が人間社会で生きていくためには、姿を偽り人間のフリをしなければならない。
これは本当に“共存”と言えるのか?
難しいテーマではありますが、人間側ももう少し妖精に寄り添い、歩み寄っている描写があるとよかったのかも。
あと、なんとなくですが、邦題のサブタイトルはない方が良かったと思います。