一時期メディアを騒がせた騒音おばさんを現代版にアレンジした作品。
人は一部分だけを切り取ると恐怖人間にも善人にもなることがある。この映画は前者の場合をピックアップした作品となっています。実際の騒音おばさんも映画で描かれていたようなやむを得ない事情があったのかもしれないが、その側面はメディアが伝えていないかもしれない。いわゆる偏向報道への風刺もこの映画は痛快に描いている。
騒音おばさんの時と今で事情が違うのは情報拡散の速度もあるだろう。より簡単にメディアにアクセスできるが故に、より多くの人に笑い物にされる当事者たちの様子も描いていた。これが現代版と私が言った所以である。
結局、情報の切り取り方さえ変えれば自分は被害者にだって、加害者にだってなれる。理不尽なのは、世の中なのか?それとも?メディアリテラシーが問われる現代に必要な映画だと思いました。