金魚鉢

ミセス・ノイズィの金魚鉢のネタバレレビュー・内容・結末

ミセス・ノイズィ(2019年製作の映画)
3.6

このレビューはネタバレを含みます

『近隣トラブルが巻き起こす最悪の事態』

注意したことが火種となって発展していくスカッとジャパン系かと思ったら、相手視点の見せ方や社会問題との絡め方が上手く、倫理観を問われる歴としたサスペンスで裏切られた。主人公が陥ってくシナリオ構成も教材VTRのような綺麗な流れ。ナレーションで「このようにAさんのケースでは〜」って入ってきそうな勢い

美和子さんのファーストインプレッションが高圧的過ぎたり子供放ったらかしの奥さんヒステリックだったり少々手荒な展開はありつつも、小説家という発信者の設定を生かしたSNSプライバシー問題への繋げ方とかは中々見応えのある展開だった。

言葉足らずで誤解はあったにせよ主要人物全員何かしら配慮に欠けてる人で、とりあえず子供の前ではそんな事するなよが多かった。自分の生き方が絶対正しいではなくて最初から相手の意見にも耳を傾けていれば何事もなかったかもしれないそんなお話。ベランダ戦争くらいまで笑ってたけどそれなりに教訓にはなった。
金魚鉢

金魚鉢