おきゃん

ミセス・ノイズィのおきゃんのレビュー・感想・評価

ミセス・ノイズィ(2019年製作の映画)
3.6
ダラダラ昼寝していたらセレクターが勝手に見始めたので一緒に鑑賞。

追い詰まった小説家の母親と隣人の騒音トラブルの話。
この作品を昭和平成生まれが見れば誰もが「引っ越しおばさん」を思い出す。

今調べたら、それが題材らしい。

仕事柄、騒音のクレームは少なくない。
一度音が気になると、聞き耳を立ててしまうのが人間。どう折り合いを付けるのかが重要になるのだけど、正義感が強い人間は中々頑固で、
音を出すのが悪いのか
音を気にするのが悪いのか
自分の匙加減で突っ走るのは、
独身でも結婚していても人に怒られないで生きていたり、聞く耳を持てなくなると
年を取れば取るほど非常に厄介。

自分の子どもや旦那や嫁が言うことを素直に聞くと、それに慣れて他人にもそれが当たり前になってしまう。自分が絶対。自分がルール。モンスターの爆誕だ!

人を簡単に判断して決めつけたらいけん。ってこと。を分かりやすく教えてくれます。これを上質に、さらに複雑化して映画らしく仕上げたのが「クラッシュ」かね。笑

見始めはオーバー過ぎる演技や主婦なのに歯が白すぎる女優や安っぽい映像に耐えられるか不安だったけど
なんとか大丈夫だった。ラストと音楽がアレだけど。

MVPはロリコンシャブ中じじい。あの写真は仕上がりすぎている。笑
→めちゃ見た目で判断している。笑
かわいかったけど笑

私も年々、近所の変なBBAの1人に確実に近づいている。やってる事は昔から変わらない。
地面に寝転んで猫の写真を撮ったり、寝巻きのヨレヨレ服で夜中に散歩したり。
しかしBBAがやると、客観的に見てヤバいのだ。笑
心は少女を保っているので自分の実年齢を忘れているんだろうな。
嫌われ松子の一生のような人生の幕の閉じ方をしそうな予感。

平和ボケしたこの日本には
規格外のきゅうりのように、世に出て来ない絶滅危惧種の近所のヤバい大人は子どもたちの為にも存在していた方が良いのだ。
その緊張感が、将来きっと役に立つ。

昭和は平成に理解されないし
平成は令和のふりをする。
時代は繰り返す。
おきゃん

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