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The Poughkeepsie Tapes(原題)の刺繍屋のレビュー・感想・評価

The Poughkeepsie Tapes(原題)(2007年製作の映画)
4.2
ストーリーを簡単に記しておくと…

警察がニューヨーク州ポプキシーのある家を捜索すると、連続殺人犯エドワード・カーバーが撮影したとされる800 本を超えるビデオテープが発見されます。
そこには彼が犯した殺人などが詳細に記録されていたのですが、そのビデオの量にもかかわらず、カーバーは変装していない限りビデオに登場しないように細心の注意を払っており正体は掴めず、警察と法執行機関が彼の所在と犠牲者の所在の調査を開始していく…


お話としてはそんな感じなんですが、捜査自体がメインでは無く、捜査に携わった人々のインタヴューを挟みつつ犯人の残した映像が大半を占めている感じです。

ビデオテープの内容についての詳細は、御自身で観て頂いた方が楽しめると思いますので、敢えて書きませんが、最初は犯人の撮ったビデオテープの画質があまりに悪く、明る過ぎて画が飛んでしまったり暗くてはっきり見えなかったりと、いくらリアリティ感を出すためとは言っても観難過ぎではないかと不満に思っていたんですが、それも観ているうちに気にならなくなるどころか、被害者である女性を演じる役者さんたちの迫真の演技もあって、制作者の狙い通り、実際あった事件のテープなのではないかと本気で疑ってしまうくらいになってしまいましたし、音楽を含め音の使い方も上手く、映像と相俟って、その不気味さ、犯人の異常さ残虐性に画面に釘付けにでした((((;゚Д゚)))))))
ただ、グロゴア描写自体はそんなに無いので、その辺りは期待しないで下さいね。

話もそれだけで終わらず、後半には軽く捻った展開もありつつ、終わり方も犯人の怖さを引き立たせるものでしたし、クレジットの後も予想の範囲内ではありますが良い感じでした。


ただ英語での鑑賞だったもので、理解出来ない箇所が多々あったのが残念ヽ(´o`;
これは是非とも日本版を出して欲しいですね。
日本語字幕でもう一度きちんと観てみたいです。

個人的にはかなり面白い作品でしたので、是非他の方のレビューも読んでみたいです。
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