ヘラルドスクエア

わたしの叔父さんのヘラルドスクエアのレビュー・感想・評価

わたしの叔父さん(2019年製作の映画)
2.8
これは見入ってしまう…。
ほんのりと暖かくてユーモラスで。
波風のたたない、ゆったりとした時間の流れが心地よい作品。
画面構成はほぼ完璧に決まっています。
照明とプロダクションデザインもばっちり。
音楽はなし。
オール固定カメラで撮影し、それを絶妙のタイミングのカット割りでとてもシャープに小気味良く繋いでいます。いいね。
そこに映し出されているのは、世界の動きとは隔絶された片田舎の酪農家の緩い日常です。
来る日も来る日もルーティンワークの単調で平和な日々。
生活するってこういうことですね。
俳優さんたちは大変です。酪農や獣医の仕事を演技とはいえ、本気でやっちゃってますから。
音だけで繰り返し流れるニュースは、難民問題や北朝鮮のミサイル、デモやトランプとプーチンの会談など世界情勢を刻々と伝えます。
女の子はとても優秀で出来る人。
結果的にヤングケアラーになってしまい。
それにしても、初デートの食事に一緒に付いていってしまう何も考えていない叔父さんっていったい…。叔父さんのことが心配で一人にできないため、連れて歩いているんでしょうけど。
まぁその後懲りずに映画館にも連れていっちゃいますが…。