てつこてつ

失われた殺人の記憶のてつこてつのレビュー・感想・評価

失われた殺人の記憶(2019年製作の映画)
2.5
ポン・ジュノ監督の傑作「殺人の追憶」をパクったかのようなこの邦題・・でも、確かにストーリー的にはマッチしてるという。

ある朝、主人公の元を訪ねてきた刑事から別居中の妻が殺害されたと告げられる。だが、前夜に深酒した主人公には全く記憶が無い。が、何故かシャツは血まみれ、おまけに凶器に使用されたかと思われる包丁まで出てきてしまい・・

にしても、実につまらん駄作。若き日のユースケ・サンタマリアを彷彿とさせるような風貌の主役の俳優も個人的には知らないし、脇を固めるキャスト陣も比較的無名ばかり。まあ、それはそれでいい。

が、ストーリーに全く捻りがなく、「ああ、そういうことだったのね」で終わってしまう流れで、この手のジャンルに必要な視聴者をハラハラドキドキさせる展開が全く無い。そこそこキャラがしっかりした登場人物がいるので真犯人を二転三転させる流れがあっても良かったのに。

中盤まで真相を追求しようとする主人公と、どこかコメディリリーフ的な初老の刑事を交互に描くのもテンポを悪くさせている原因。

そもそも、一服盛られたらならともかく、いくら酒癖悪くても、あんなに見事に記憶が欠落するもんかね?

事件が解明して十何ヶ月後のシーンとかも要るかな?
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