ゆき

夏の夜の騎士のゆきのレビュー・感想・評価

夏の夜の騎士(2018年製作の映画)
4.0
薄暗い夜の先に

夏休み。両親の出稼ぎで祖父母の元に暮らす、天天。一つの事件を機に、祖父母と従兄弟の親子との距離は変わり始める。

大人なら受け止めてしまいそうな不条理は、子供の視点からすればそれは悪でしかない。
家族といえどコミュニケーションの取り方次第で関係は変わる。
すれ違いはそれぞれの戦い方を見出していき、小さな変化を繋いでいた。
くすくすと笑いを誘う愛らしい人物たちと垣間見えるプライドが頼もしい一作でした。
立ち向かうときの戦闘装備が可愛すぎる!
モノで溢れるほど、悪も溢れる。「昔は盗むものがなかったからだ。」というおじいちゃんのセリフを筆頭にしみじみさせてくれるものも多々。
柔らかい空気感と穏やかな展開がとっても好みの作品でした。
ゆき

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