大田原愚豚舎旗揚げ10周年特集上映にて
養豚をする男の1週間やぞ!っつ〜話
セリフを極限まで排し、ほぼ同じ作業の繰り返しである1週間をただただ撮る、もちろん映画的な物語性などは一切無く、ひたすら…
大田原愚豚舎作品おかわり。
この作品の
撮影のこだわりは観ていてすごく感じた。
実際はカットもしくは編集するだろう
音割れするくらいの屋外の風の音。
やはりセンスを感じる。
ただこの作品は何が…
映画にしたら眠くなっちゃうような1週間を、繰り返し繰り返し送り続けている人
だから観ててちょっと眠くなる瞬間に映画としての体験がある と勝手に思う
タル・ベーラっぽい、ジャームッシュっぽい、あと誰…
このレビューはネタバレを含みます
ある男の一週間を、同じことを繰り返す構成で表現する。普遍的な人間の生活の描写としては、まさに繰り返し運動だと思う(特に現代は)ので一貫されたこの手法がかなりマッチしていたと思った。
そしてモノクロに…
これはどうあっても『わたしの叔父さん』と比べてしまう。
あまりにお座なりなデンマーク映画の酪農描写に比べて、こちらはなんと写実的なことだろう。
どちらも寡黙なんだけれど、無口の裏の決意に決定的な差が…
大田原愚豚舎特集vol.1と今年のvol.2で、全てコンプリートできた。
コントラスト強めのモノクロでますます不穏な印象の今作。
映画館でのあの二人の邂逅(と言えるのかどうか)で、おお!と興奮した…
「わたしは元気」と二本立てで観賞。
子供の日常をユーモラスに描いた「わたしは元気」とは対極にあるような尖りまくった作品。
人間の日常を徹底的に描いていくと果てはこうなるのかなと感じた。
東京国際映画…
©大田原愚豚舎 ©FOOLISH PIGGIES FILMS