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叫び声のmasaのレビュー・感想・評価

叫び声(2019年製作の映画)
3.8
豚飼いの男の働く姿をただ淡々とモノクロで描くだけの衝撃作。
何も起きない日常を描くだけだが、繰り返しのルーティン、映像美が結構病み付きになる。

北関東郊外の農村を舞台に、年老いた祖母と二人で暮らす豚飼いの男が日々孤独に、黙々と豚舎で働く姿を、極限まで台詞を排したモノクロ映像で綴る異色の人間ドラマ。

栃木県大田原市を拠点に独自の映画製作活動を続ける孤高の異才渡辺紘文・渡辺雄司兄弟による映画制作集団 “大田原愚豚舎”の作品。

『叫び声』は、『そして泥船はゆく(2013)』『七日(2015)』『プールサイドマン(2016)』『地球はお祭り騒ぎ(2017)』『普 通は走り出す(2018)』に続く、渡辺紘文監督の長編劇映画第6作。 

監督の渡辺紘文が豚飼いの男として主演を務め、大田原愚豚舎作品すべてに出演している102歳の祖母・平山ミサオと共演、また渡辺紘文の実弟の映画音楽家・渡辺雄司が音楽監督を務めている。

監督の今は亡くなったというおばあちゃん愛が伝わってきた。
途中で眠くなりそうだったが、あまりの独自性に眠るのはもったいないと気づいた。
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