伊藤紗莉さん好きなので鑑賞。経済格差が広がる、今の日本社会を描いた映画だなあと感じます。
話そのものは暗く、救いはないのですが、役者さんが演じるキャラが全員立っていて、華も存在感も感じられ、そこが面白かったので最後まで見られました。
新宿のデリヘルで働く女性たちと従業員の物語。ほぼ全員、自分のことを最下層の人間だと思っているけれど、幸せになりたいとお金稼ぎに精を出したり、恋をしてみたりする物語。
舞台として先に公開された作品なので、舞台的な言い回しは多く、たとえば隠喩として使っているカチカチ山の「タヌキは」「ウサギは」のフレーズは使いすぎかなと思ったのですが、一方で密室劇好きなので、室内の会話だけで人間ドラマが伝わってくる感じがよかったです。「ザ・ノンフィクション」好きなら、間違いなく刺さりそうです。
それにしても、でんでんさんの存在感の強さよ。
