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ラ・ジュテのaokazexのネタバレレビュー・内容・結末

ラ・ジュテ(1962年製作の映画)
3.9

このレビューはネタバレを含みます

立派に映画!!
30分弱の上、モノローグと共にモノクロ写真をスライドしていくだけなのに映画!

押井守監督が多大な影響を受けたそうですが、長尺のストーリーの大筋から外れたヒロインと散歩する情景や、無駄に多くを語らない退廃的な世界観は、確かに押井監督作品で通ずる部分がある気がします。

もう60年も前の作品ですが、冒頭に結末の全てを映す語り口がとってもスマート〜。映像の切り替わりもスタイリッシュ!(過去から急に現在の科学者の顔を映して、唐突な目覚めを演出するところとか)。
途中、一度だけ動画になるシーンがあるのですが、ベッドで女性が瞬きするところ!このさして重要じゃなさそうで、主人公にとっての全てともいえるシーンに唯一の動画部分を持ってくるのが良いですよね!

観れて良かったです!
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