TaT

ラ・ジュテのTaTのレビュー・感想・評価

ラ・ジュテ(1962年製作の映画)
4.4
映像の連なりという普遍的概念を放棄した実験的SF映画。全編が静止画のスライドショーとナレーションで描かれる。テリー ギリアムの「12モンキーズ」の元ネタらしい(10年くらい前に見たけど内容覚えてない)。

静止した時間の中で問われる存在と意識の所在。存在したもの、存在するものである過去と現在、存在しうるものである未来の関係性。現在に留まろうとする意識と想像力を駆使して遡る過去(それは多分に自分で美化できるものとして見えた)。
映画の尺が29分でなかったら頭がパンクしていたことでしょう。それぐらいに時間という概念との対峙は濃密。

オチも時間からは抜け出すことのできない人間の喜劇性を描いてます。
TaT

TaT