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約束のネバーランドのぉゅのレビュー・感想・評価

約束のネバーランド(2020年製作の映画)
3.3
2022年 鑑賞 22-93-10
土プレ にて
週刊少年ジャンプに連載されていた、原作:白井カイウ先生、作画:出水ぽすか先生によるコミックが原作。「そのときは彼によろしく」「ツナグ」「春待つ僕ら」等の平川雄一朗監督による、エマ(浜辺美波さん)ら孤児院で育てられた子ども達が過酷な運命に抗っていくダークファンタジーサスペンス作品。

ー change the world ー
電子書籍で最初の方は(無料だったため)読んでいるため、設定自体は知っていた。しかし序盤のみなので、どこがなくて、どこが映画オリジナル等のことはわかりません。
自然やクラシックな建物やインテリアも美しいし、エマ、ノーマン(板垣李光人さん)の最年長でハイスコアの2人ら主要人物の演技が良かった(一緒に観ていた姪は板垣くんの声がお気に召さなかった模様... 私は「仮面ライダージオウ」から好きだったんだけど)。特にママことシスターイザベラ役の北川景子さん、シスタークローネ役の渡辺直美さんが、良かった!あと、特別出演のグランマ役の三田佳子さんも!鬼(声: 関俊彦さん)のCGも良かった。車の下を覗くシーンは、CGとわかっていても、リアルに見られている感じで恐怖は感じた。また、鬼に掴まれたあの人の後の、「いただきまーす」の所は震えた!

“世界を変えよう みんな一緒に脱獄しよう”
子役といえど、棒読みの子の台詞... 監督、徹底しなよ!とまでは言わないが、設定変えるのなら、あの変わらない髪型、白過ぎる化粧... もうコスプレスレスレだ。凄くいい部分もあるのに、詰めが甘いのが悔しい...

“初めまして エマ そして ノーマン”
まさかの内通者は年長者でハイスコアの1人レイ(城桧吏さん)だった。しかも、レイはレイで思惑があって、二重スパイ的立場を取っていた。
しかし、イザベラは先を読んでいた。エマは足を折られ、ノーマンは出荷される。何も出来ないエマ。レイも脱力状態... イザベラにあることを勧められ... エマも...

“チェックメイト”
レイの過去、鬼の存在を知った経験。やはり... イザベラの過去、グランマの言葉、おそらくそういう関係だった?

特撮出身で私の好きな俳優さんだが、彼が一番コスプレ感が満々だった。何故オリジナルで彼を登場させたのかは、続編ありき感もムンムンに感じた。まぁ続編あったとしても、私は積極的に鑑賞したいとは思わなかった... テレビであったら、怖いもの観たさが働いたらかな?

余談:個人的この作品のMVPの1位は、「豚さんが」が印象的な4歳児の少年のフィル役の森優理斗さん。2位は、あのおもちゃを揺らすシーンが神がかっていた渡辺直美さん。3位は、安定の北川景子さんだなっ!



























ーー ここから先は私自身の毒吐きゾーンのため、この作品が好きな方は要注意! ーー

と、ここまでは詰め甘いっ!で、レビューで書けるレベルだが、ここからは辛辣です!

まず、GPSやホログラムがある世界なのに、盗聴器も監視カメラも... 何故存在しない?普通あの状況で仕掛けるでしょ?あと、あの年齢がバラバラの多くの子どもがいて、あんなちっぽけな懐中時計で、広い場所で把握出来ることが?ハイテクノロジーがあの懐中時計に搭載されているとしたら、あんなバレバレGPSじゃなくて、体内内蔵出来そうだが...

次にカメラのシーン。洗濯を促され、「はい」の連続。からの...

“どうぞ どうぞ”

これって原作にあった?オリジナル?どっちにせよ、ここ、一気に世界観崩れるでしょ?私は「はぁ〜?」ってなった!ここいる?誰もがダチョウさんのギャグってわかるし、一気に現実に戻される一言... 映画の舞台が現実世界なのだったら、別に思わないが、あの幻想的な世界で、誰があのギャグを知った?

一番の大罪は、火事のシーンと壁を越えるシーンだったかなぁ... 終わりよければ全て良し!の反対だったなぁ...
火事前の液体を散布し、あの液体を被ったシーンは、灯油やガソリンも、揮発性が高くて、マッチの火があれだけの時間燃え続けていたら、エマが消化するまでに燃えてしまう!灯油やガソリンの類とは違う、ハイテクノロジーな液体なの?あの泥々で錆錆っぽい、古臭いような缶に観えたんだが... そもそもマッチはあの時間だったら、燃え尽きるよ(マッチで煙草吸うので、それはなぁ... って思った)。マッチはライターじゃないんだから、ずっと一定に燃え続けない!映画だからでは、ちょっと...
壁越えシーンも、対岸に向かって投げるのが上手い事いったねぇ、ほぼみんなが物怖じもせずに渡るなぁ、よく落ちることのなく行ったなぁ(よくもアトラクションのように滑られるなぁ片手が外れたり、軸がブレたら崖の下だぞっ!)、恐怖心ないの?そう教育(調教?洗脳?)された?、1人恐怖抱いて、最年長と(ロープで縛って)渡りきれたこともするし、誰一人あのピンと張ってない、だるんだるんの細ーい紐が切れることなく、ハンガーが引っかかることも、止まることもなく、あの距離を渡りきるあたりが神業の連続!いつ特訓した?
ある人も違う作品でおっしゃっていたが、漫画等の2次元の創造物を、そのままそのまま実施にすると、2次元では乗り切れる所も、現実味持たせた瞬間に、違和感が生まれるのは当たり前で、いらないオリジナル要素をぶっ込む前に、ここをどうリアルに見せるかではないだろうか?
ぉゅ

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