この映画のすごく好きなところは、主人公が息子のために頑張るところですね。これが自分のためだったら、また感じ方が違ったと思う。子供のために必死になって突拍子も無いアイディアに真剣に取り組んでいく…っていうところに、もうこの映画の良さが詰まってる。つまり、やってることは馬鹿げてるけど、登場人物たちはみんなすごく必死になってる。そのことがこの映画をかくも温かいものにしてるんだと思う。
それと登場人物がそれぞれ弱みを持っていて、苦しみの中で生きようとしていることと、合間合間に挟まれる笑いの絶妙なバランスが良かった。この「泣き笑い感」がイギリスだよなぁ、と思う。
すごく月並みな感想だと思うのですが、この優しさと悲しみとおかしさで出来た映画は、誰の胸も温めると思います。
