すとんこ

帰郷のすとんこのレビュー・感想・評価

帰郷(2019年製作の映画)
2.0
イヤーエンドシネマ(2021.12.31放送分・119min)にて

故郷を捨てた渡世人が30年後に帰郷する。渡世人がなぜ故郷を捨てたのか?、そこで出会った女との因縁とは?って話☆

北村一輝の30年後が仲代達矢ってのが、年齢設定的に違和感ありまくり(仲代達矢がお爺ちゃんすぎ!)でノイズになります。故郷を捨てた理由も身勝手過ぎて感情移入しにくい。渡世人としての仁義も無いですし。道踏み外してる。

そんな渡世人が罪滅ぼしと言いますか贖罪を果たすと言いますか、村の酒場で働く女を助けようとするのですが、この女は実は渡世人が村を出る前に懇ろにしていた女との間に出来た娘だったことが判明。で、その娘が村のヤクザ者の棟梁が自分の妾にしようと狙っているのを知って、命がけの対決に臨む訳です。この棟梁とはいがみ合っていた過去があって、田んぼで泥んこになって喧嘩した間柄。なんか微笑ましい諍いをしていた相手と命がけの決闘をするってのはなんか違和感ありますね。話し合いでなんとかならんかったのか?

こうして老境の渡世人とスケベジジィの棟梁とのヨボヨボ一騎打ちが開始する訳ですが、互いに満足に動けない同士のモッサリとした対決が繰り広げられます。これはこれで見物だと言えますが、なんだかなぁ感は拭えません。

言うなれば観てて楽しいタイプの作品ではありません。作品からナニかを受け取る物も特に無かった一本(^_^;)☆



○キャスト○
宇之吉:仲代達矢
おくみ:常盤貴子
宇之吉(三十年前):北村一輝
源太:緒形直人
栄次:佐藤二朗
おとし:田中美里
浅吉:谷田歩
お秋:前田亜季
佐一:橋爪功
おこう:三田佳子
九蔵:中村敦夫
すとんこ

すとんこ