原作・脚本・監督
佐藤二朗
もったいない映画だったんだ。
製作・配給がAMGだから悪い予感はしていた。
山田孝之の演技は、すばらしい。
最高な役者だなぁ。
人や過去に支配され搾取される、そしてそこから逃げることもできない人達の話。コミカルではない佐藤二朗は恐さを身に纏っているけど、もっと残酷でいて欲しかったし、支配される側の絶望感をもっと描いて欲しかった。
シリアスな話の中で、所々散りばめられた笑いも、イマイチ笑えなかった。それはギャグが滑ってる訳ではなくて、シリアスな話の流れの中で、笑いに頭がついていけなかったんだ。
そして作り手としての佐藤二朗は、観客に何を伝えたかったんだろう。
ラストに、希望も絶望も見いだせなかったんだ。