山田孝之さんがテレビで番宣していて、数年に一度のしんどい役と言っていたので前から観たくてようやく鑑賞。言葉の通り、得太の演技は凄まじい。主演だけではなくて周りの役者さんたちも相当力強く、とても見応えのある作品。佐藤二朗さんの怪演（いつも怪演だが、今回はかなり暴力的）も見れて異常性がよく現れている。
話の展開は重たいし閉塞感に包まれていて、観ていて楽しいものではない。また、伝えたいことは何だったのだろうかと考えてもまだ分からない。重たくいくのであれば途中のコミカルな場面はなくても良いかなと思うし、各人物の心情も描写も少し散漫で、感情移入レベルが今一歩上がりきらない感じ。
音楽もこのタイミングでそのBGMかな？と疑問に思う箇所が何回かあったり、やたら後ろの音が聴こえてセリフが聞き取りづらかったり。鳥の声が基本的にずっと聞こえているのは島ということまあるだろうけど、翼があれば飛んでいけるのに、という想いもありそう。
やりたいことはなんとなく分かるし舞台で見ればパワーで圧倒されるんだろうけど、映画としてまた観たいとは思わないしかな。
