毎日少しでもいいから文章を書くことを自分に課している。それは記事やブログに限らず口コミとかレビューとか、SNSでもいい、とにかく書くことの習慣を続けようとしている。
この映画を見たのはもう1年くらい前なのだが、見た直後は感想を言葉にすることができなかった。
いや、少しはできたかもしれない。でもそれがちゃんとこの映画の感想として成立するか自信が無かった。
未だになんで言っていいのかわからないけど、強烈に抉るものがあった。(刺さるより強い表現)
原作・脚本・監督・出演までした佐藤二朗さんは、強く訴えたいことがあったんだろうし、それを山田孝之にも強く求めたゆえに「こんな役は何年に1回しかできない、じゃないと自分が持っていかれる」とインタビューで答えたんだろう。
剥き出しの感情、というと急に安っぽく感じてしまう。
格差社会で言うなら底辺寄り、現代ではこの生活を想像することもできない人も多いことだろう。
自分だって本などで知識として得たものしかない、そんな自分に評価なんてできないし、言葉にするのも難しい。
自分の感想として出した言葉に嫌気がするし反吐が出る。
自分なんて何者でもないだろうに。
感じることがすべてなんだろう。という気持ちを持っておいていつか見返してどんな感想を言えるか、人として試されている気になる。
そんな映画。