ちゃあさん

はるヲうるひとのちゃあさんのネタバレレビュー・内容・結末

はるヲうるひと(2020年製作の映画)
3.3

このレビューはネタバレを含みます

離島のちょんの間に住み込みで働く男女の行き場のない生活。
腹違いの3兄妹。凶暴な長男と配下の次男、妹。
かつて父親が心中した女は正妻ではなく妾の女だった。それを根に持ち、次男や妹、さらに嬢たちにつらくあたる長男。ある日、妹をレイプした長男を知った次男は激昂し、長男に父親の秘密を打ち明ける。。。

佐藤二郎が原作、脚本、監督という事で注目を集める。ネットレビューの評価は散々だったが、飽きずに見れたし、個人的には及第点をあげてもよい。作家性はあるので、おしいなって感じ。

オフビートなシーンや人物は佐藤二郎らしいが、いらないといえばいらない。仲里依紗の設定もあまり機能していない。

決して職業監督のタイプではなく、監督するなら自分の作品であるべき。

男とキスをする時は目を開けろ!と長男に言われる遊女たち。(心のないセックスだから)
後半に結婚する事になった相手とキスをする時にようやく目を閉じる事ができ、一筋の涙。いいシーンだった。
出演者の演技は山田孝之はじめ見応えあり。なかでもベテラン遊女役の今藤洋子は印象に残る。