同窓会商法。
思えば過去10年くらい、ハリウッド映画はこの同窓会商法がずっとトレンドだった気がします。
往年の人気俳優が一堂に会する『エクスペンダブルズ』や、人気キャラが再登場するディズニー版『スター・ウォーズ』など。
「既出キャラの再利用と集結」です。
本作もまさに同窓会商法の流れにして、それがより突き詰められています。同窓会映画という点においては完成度が高いかと。
なにせ過去の既出ヴィラン(とその俳優たち)たちが一挙に再登場するというから、オールスター戦のような豪華さです。
そこから更なるサプライズ登場もあるのですが、これが従来はありがちだった老スポックや老ハンソロのような「取って付けた感じ」ではなく、かなり重点を置いて描かれる上に、その後の展開にも大いに絡んでくる見せ場を提供してくれます。
ただし、対戦相手が過去と同じであるが故に、彼らとの戦闘場面はどうしても既視感のあるものになってしまいます。期待通りの再戦である一方で、結局は真新しさを生み出せていないのも事実だと思いますね。
同窓会商法の最終進化系のような本作ですが、サービスたっぷりで一定の満腹感はありつつも、この手法による限界も否めません。
※スパイダーマンやMCUに特に思い入れが無い人間の感想です。