乙

スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホームの乙のネタバレレビュー・内容・結末

5.0

このレビューはネタバレを含みます

前作のクリフハンガーは余計な足枷になってたかな?
騒動巻き起こったと思ったら、すぐに証拠不十分で不起訴!で終わり。殺人犯として扱われるスパイダーマンの話も観てみたかったかも…。デアデビルは思わず声出たけど、唐突に出てきた感は否めない。

でもそんなの気にしないほど、その後の展開が興奮の嵐!

今回はスパイダーマンは「悪者も救おうとする」という新たな領域に達しました。テ青臭い理想だけど、ピーターなら良いじゃない!

その行動は悲しい結果になるけど、そういった悲しみも抱えるのがスパイダーマンのアイデンティティでもあると思います。

アンドリューとトビーが出てきた時は、どよめきましたね。
グウェンを救えなかったことを悔いてると語るアンドリュー版ピーターには涙がボロボロ。今作では同じ状況のMJを救ったことで、少しだけ心が救われました。

トビー版ピーターがハリーを亡くしたことやMJについて語るシーンも、また泣ける。再会したドック・オックと「大人になったな」→「努力してます」というシーンはスパイダーマン2の二人が最初に会ったシーンを思い出させて、またこれも泣ける。
強いて言うと正気に戻ったノーマン・オズボーンが、ハリーについてトビー版ピーターと会話するシーンがあったら完璧だったかな…

あとは最後のトム・ホランド版ピーターの決断に疑問
スパイダーマンがピーター・パーカーだって記憶を消すだけなら、MJはともかくネッドが完全にピーターのことを忘れてしまうの変じゃない?とは思うけど、あぁこれがスパイダーマンなんだよなぁとしみじみ。
(この部分、2回目を観てようやく理解。最後のスペルは
「スパイダーマンがピーター・パーカーであることを忘れさせる」
ではなくて
「ピーター・パーカーという存在を忘れさせる」
ってことですね。それなら筋が通る)


陽気な癖に哀しみを抱えた親愛なる隣人。
これからのスパイダーマン シリーズにも期待!
乙