ミナリン

スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホームのミナリンのネタバレレビュー・内容・結末

4.5

このレビューはネタバレを含みます

周りが絶賛しかしてないので、ものすごくガードを固めて、身構えて見に行ったんですが、まあ打ちのめされました。
こんな映画嫌いになれるわけないでしょ…。  


誉めるところは皆さん書いてるので、疑問点を。
今作における“正しさ”の扱いに疑問があって、“治療”と称してヴィランの面々の狂気を解消していくんだけど、これって良い話なの?
ヒーローの押し付ける“正義”に、ウォッチメンのオジマンディアスに似た傲慢さを感じてしまった。
そもそもドック・オクは治療せずとも自ら改心するわけで、まさにオジマンディアスと同じ問題を抱えてしまってる。
「大いなる力には大いなる責任が伴う」という、ノーブル・オブリゲーションの話だから仕方がないのかもしれないけど、力無き者としてはそんなもん「クソ食らえ!」という気持ちになるわけで。
手放しに良い話とはとても思えなかった。

でも超絶面白い映画でした。やられました。


あとは恨み節になりますが、映画評論家の町山智宏さんにTwitterでネタバレされたことは一生忘れません。
(某重要キャラクターの登場について、日本未公開段階でのネタバレがあった。)
楽しさを減じるような映画評論は論外でしょう。
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