TaiRa

スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホームのTaiRaのレビュー・感想・評価

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最初の『アベンジャーズ』観た時、ケヴィン・ファイギご苦労様って思ったけど、今回はエイミー・パスカルご苦労様って感じ。

ネタバレ厳禁とか言われてるけど、個人的には予告編でドック・オク出て来たとこが驚きのピークかな。あれがアリなら後は予想の範囲内だし。その前に前作のJ・K・シモンズ登場で、うわぁエイミー・パスカル本気じゃーんとか思ったし、予告編の驚きすらその答え合わせなんだよな。そんなこんなでMCUのサプライズ演出はもう食傷気味。個人的にトム・ホランド版ピーター・パーカーに愛着湧かなかったのは、スパイダーマンのオリジンをちゃんとやらなかったからなのかな、というのは観終わって思った。そういう意味では今回ようやく「スパイダーマンの誕生」をやったのは良かったかな。まだヒーロー未満の子供な所がトムホ版の魅力だったんだろうけど、それあんま求めてなかったし。ドクター・ストレンジにお願いしに行く様子なんて完全にドラえもんに道具をねだるのび太だもんな。試みが失敗して大変な事になるのも含め。今作が提示した「救い」を巡るテーマはヒーロー映画として目新しくも感じたし、面白くは観れた。情報量過多なので、2時間半あっても一つ一つのエピソードが薄味に感じる。斬新なアクションやキメ画も足りないし、割と事務的に話が進んだ印象。ジョン・ワッツはこんな無茶振り企画を良く処理したとも思うが。ただ合成背景の多さは何だかなって感じ。アクション場面含めたらほぼCGアニメじゃんね。
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