たけひろ

スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホームのたけひろのネタバレレビュー・内容・結末

4.0

このレビューはネタバレを含みます

全ての「スパイダーマン」を観ていて予備知識を入れずにいたからこその興奮と感動。

思いも寄らなかった。

リブートしたことに、このような意味が生まれるだなんて。

「スパイダーバース」のみんなの登場にも期待してしまったので、姿を見せなかったのは残念だったけれど、エレクトロのラストの台詞は黒人スパイディ、マイルスの存在を確かに感じさせるものだった。

個人的に最も胸熱だったのは、アンドリュー・ガーフィールドのスパイディがMJを救えたところ。

救済。

それが本作のテーマだった。

MJを抱きかかえた、複雑なピーター・パーカーの表情に、切なくて泣いた。

アメイジングのシリーズは2までで3は製作が叶わなかった事情、さらにエマ・ストーンとのロマンスの事情を知ってるこちらとしては、そこも含めて、泣けた。

セカンド・チャンスで叶うこともあるんだ。

少し大人になったピーター・パーカーに、俳優として傷つきながらも大きな成長を遂げたアンドリュー・ガーフィールドが重なり、たまらなくなった。

もちろん、トム・ホランドもトビー・マグワイアも素晴らしかった。

しかし、私の中の優勝は彼。

登場のサプライズには思わず声が出たし、ユーモアも微笑ましかったし、ラストまでがずっと最高の演技だった。

異色の役回りだから難しそうだけれど、各映画賞の助演男優賞にノミネートされても驚きません。

きっと俳優として大きな経験となったであろう、彼が出演した演劇作品「エンジェルス・イン・アメリカ」を本気で観たくなった。

にしても、めちゃくちゃ難しかったでしょう、マルチバースの世界を創るのは。

拍手です。
たけひろ

たけひろ