エイコ

スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホームのエイコのネタバレレビュー・内容・結末

4.3

このレビューはネタバレを含みます

IMAXで鑑賞。
映画評論家さんの中では評価が割れているみたいで、確かに後々考えて「あれ、ちょっとおかしいかも…」と思うところはあるにしても、そんなのは目をつぶれるぐらい、単純にグッときてしまいました。

ストーリー的にも映像的にも唸った場面はたくさんあるけれど、特にアンドリュー・ガーフィールド版スパイダーマンの傷(彼女の命を救えなかったことと、興行的に失敗して3作目が作られなかったこと)を、本作で挽回させてあげたその懐の深さというか、優しさにグッと来ました。

だけど、やっぱり一番心を動かされたのは、トビーマグワイア版スパイダーマンのくだり。
トビー・マグワイア版スパイダーマンは、ハッピーエンド的な終わり方をしていた気がしたけれど、年を取ったマグワイアはなんだかとてもくたびれていて、あぁ、その後あんまり幸福じゃなかったのかもと風貌だけで予測させられて…。
でもそれってスパイダーマンとしてだけでなく、最近それほどお目にかからないトビー・マグワイア自身のことのような気もして。
個人的に一番世代が近く、くたびれた中年のトビーマグワイアを、若いトム・ホランド版スパイダーマンが、再び立ち上がるために後押ししてくれたように感じて、彼の、そしてこの映画制作陣の優しさに触れて涙腺崩壊でした。そこはメインのストーリーラインではなかったかもしれないけれど…。

この映画は色んなストーリーが詰め込まれてるから、観る度に感じることは違うのかもしれない。
映画史的にも画期的な作品が、優しさに溢れていて本当に良かった!

トムホ版スパイダーマンはまだ若いから過酷な結末も今後挽回できるはず・・とも思う反面、でもやっぱり、あんなに無邪気で可愛かった男の子になんて重い運命を背負わせてしまったんだ…とも思い…。
でもきっと、彼の優しさは報われるんだと思う。そう信じたい!
エイコ

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