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スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホームのmomoのネタバレレビュー・内容・結末

4.7

このレビューはネタバレを含みます

見てる間半分は泣いてたし4分の1は笑ってた。ずっといろんな感情が溢れちゃって、見終わった後すごい疲れてた。

スパイダーマンを公開当時から追ってたわけではなくて、この映画は見なきゃいけない気がする、って思って、最初の作品から、アベンジャーズ、MCUの大事そうな映画、MCU版スパイダーマンと一気に見たんだけど。
直前だったからちゃんと覚えてたし、過去の映画10本見てからNWH見に行って本当によかった。
あとワンダヴィジョンも見ててよかった、(最後のドクター・ストレンジの予告に多少繋がりあるので、おもしろかったし見てない人はぜひ!)

世の中に多分ネタバレが溢れかえってるなか、予告以上の情報はいれずに見に行ったから、スパイダーマンが全員揃うなんて本当に夢にも思わなくて、3人揃って会話してるシーン、面白かったし感動した。
みんな科学オタクで、理科室で色々やってるシーンとか、ピーター!って呼ばれて、全員振り向くシーンとかクスッと笑えてよかった!
ちょこちょこ笑えるシーンがあるのはすごくよかったんだけど、シリアスな場面との差がすごかったね。情緒不安定になるかと思った。

3人揃ってもやっぱりトムピーターが一番子供だなあとは思うんけど、トムピーターが落ち込んでヤケになってるのを、トビーピーターとアンドリューピーターが救うって、最高すぎない?泣いた。

アンドリューピーターがMJをキャッチできたシーン、号泣。

どのスパイダーマンも、ヴィランが本当にいいキャラクターで、背景があって、それぞれ魅力があって、そこもスパイダーマン映画の魅力だと思ってるんだけど、そのヴィランたちが救われるっていうのがトムピーターのすごいところだと思ってる。
言ってしまえば過去のスパイダーマンは救えなかったわけなので。というか本人たちを普通の人に戻す、って考えはなかったわけで。

普通に考えて、無理じゃん、って話だし、ストレンジにもネッドとMJにも迷惑かけまくってるし、全員死んじゃうの嫌だ!かわいそう!って本当に子供の思考だと思うんだけど実現させてしまうんだよね。それがトムピーターの大いなる力、だと思ってるし、責任をとる形として、正体を隠す、愛する人達に忘れられてしまう、っていうのを背負っていくんだねえ。
この映画だとストレンジがめずらしく常識的なことを言うんだよね、あの人普通に常識外れなことを言う人だったと思うんだけど。

最後の、自分のことを忘れてしまったMJとネッドに会いに行くシーン、ずっと泣いてた。
結局、二人に正体を無理に明かすことなく生きていくことを少なくともあの場では決めたわけだけど。
けど、当初、ストレンジにお願いしに行った時の最初の願いってこれだったんだよね、スパイダーマンの正体をみんなが忘れるから、親友と彼女の人生に影響がないように、ピーターのせいで彼らの人生をめちゃくちゃにしないように、って。
正体を忘れる、って言うのと、ピーターのこと自体を忘れる、ってえらい差があるとは思うけどね。泣いちゃう。
本当に、MCU版スパイダーマンって、ピーターがずーーーーっとかわいそうな映画なんだよね。まだ17歳の子供なんだからもう少し周りの大人がどうにかすべきこともあるだろ!と思ってしまう部分も多々ある。

約150分、余すところなく本当に全部おもしろかった。スパイダーマンシリーズを全部見てたら多分100%のおもしろさを享受できるし、公開当時からずっと追ってる人た200%の感動を受け取れる映画だと思う。
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