真っ黒こげ太郎

スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホームの真っ黒こげ太郎のネタバレレビュー・内容・結末

5.0

このレビューはネタバレを含みます

※どうも、ご無沙汰してます&お久しぶりです。

正直、ここまで来るのにかなり時間が掛かってしまいましたし、やる気無くしたり(オイw)ネタバレ回避の為に他のレビューやコメント返信すら出来ず放置気味になってしまいました。
誠に申し訳ございません。

近年は他のレビューを見て自分の映画の見方に自信が無くなってしまったり、文章が長くなってしまいってどう短縮したらいいのか分からなくなったりして書く意欲もかなり失せてしまっていますが、映画を楽しみたい気持ちは今も変わりないので、これからもマイペースで更新していきますので生暖かい目で見てやってください。
そしてまた暴走して暴言荒らしの駄目レビュアーになってもバカの一人騒ぎだと思ってスルーしてください。

という事で、スパイダーマン最新作のレビュー、始まります。
因みに今回も今更にも拘らずなるべくネタバレ抜きで書いてますが、例によって結構ネタバレしてる所があるので注意。

ってかこんなネタバレ文章を見る前に本編を見てくれ!!!!



\誰だお前は!?/


僕が誰かって?

情け無用の男。

一筋に駆ける無敵の男。

実はタイトルで思いっきりネタバレする男。


そして、

あなたの親愛なる隣人!

スパイダーマン!





前回のラストで世間に正体がばれてしまったスパイダーマンことピーターパーカー。
オマケにミステリオが死に際に残した工作により世間からバッシングや好奇の目に晒されてしまい、進出するハズの大学合格も恋人のMJや親友のネッドの分も、纏めて取り下げられてしまった。

どうしようもなくなって途方に暮れたピーターは、ドクターストレンジに相談して、魔術により世界中からスパイダーマンの記憶を消すことになる。
だが、ピーターが「MJやネッドやメイおばさんは抜きにして!」と無理矢理注文した所為で魔術は失敗し、マルチバースの扉が開いて別世界(他の映画作品)でスパイダーマンと戦ったヴィラン達がMCU世界に現れてしまった!!!!!!!!!

おかんむり状態なドクターストレンジに命ぜられ、ピーターは皆と協力してヴィラン達を捕まえ元の世界に返そうとする。
だが、彼らが他のマルチバースでスパイダーマンと戦い、敗北し、そして死ぬ定めだと知り、ある決意をする。

スパイダーマンことピーターに、かつてない過酷な試練と運命が迫りつつあった。




MCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)の27作目にして、MCU版スパイダーマンシリーズの完結編。
MCU版スパイダーマンシリーズ、堂々の完結作。
(続編製作する気マンマンみたいだけどw)

自分はCGのぬるま湯アクションにウンザリしてたし、話良く出来てて統合性取れてるという理由だけでCGメインアクションがドンパチ火薬アクションより賞賛されているという現状が嫌になったし、ディズニーが欲かいてレンタルDVDを出さない事にも苛立ってたので、もう旧メンバーのお話が完結したらMCU関連は見限ろうと思い、熱が冷めていた。
だが、今回でスパイダーマンの話は一区切りみたいだし、それに何といっても過去のスパイダーマン映画のヴィランが大集合すると聞いて、少しづつではあるがモチベが上昇していった。

そして時間を掛けながら過去のスパイダーマン映画を見直し、公開終了数日前にようやく劇場に向かいました。



今作、久しぶりに劇場公開作として大ヒットを記録し、多くの批評やレビューなどで高評価、高得点をたたき出した。


それもその筈。

今作。


…めっちゃ最高だった!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

今までのスパイダーマン映画でもトップ、…どころかMCU作品の中でもトップクラスの大傑作だった!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
高評価&大ヒットも頷ける、なぜもっと早く見なかったんだろうと後悔する程の最高傑作だこれ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


本作、予告編は見たので「他のシリーズのヴィランが集結してスパイディと戦うんだろうなぁ」「ヴィランが出るって事は歴代の…もチョイ役辺りで出そうだなぁ」と予想をしてたし、実際にその通り(爆)だった訳だが、実際にはそれを上回るサービス精神とワクワクで楽しい展開が盛り沢山!!!!

前半は予告編通りに世界変えちゃってヴィランが集合しまくる展開だが、この時点で過去作同様の青春模様や、コメディを良き塩梅で組み込んだ展開の連続で兎に角楽しい。
予告に出ていたドクター・オクトパスがアッサリギャグキャラ化したり、グリーンゴブリンことノーマン・オズボーンに改心しそうな感じになってたり、過去のヴィランが当時のままの姿&性格出てきたりで楽しいお祭り騒ぎ!!!!!
(一人だけ性格がオリジナルから大きく変わっていた人がいたが。
…思えばオリジナル作品で収容所から出る時もワルな感じなってたし、あのノリで行く事にしたんかな。)

その後ピーターが「ヴィランを救おう!」って事でストレンジと対立したり、ヴィランの方々がピーターのお家にお邪魔してすったもんだしたりと、コミカルとシリアスを両立した展開が次々展開され楽しんでいたのだが…。
(因みに、車爆破シーンはちゃんと火薬を使ってたのは偉い。)

中盤、グリーンゴブリンとの死闘の果てに、とんでもない悲劇をピーターが襲う。
過去作以上に元気で生き生きしてたあの人が、まさか最後にあの名言を説いた事で、今まで描写されてなかったおじさんの役割を担う事になるとは。
何だかんだで明るくて楽しいノリで進んでいただけに、この退場はかなりの衝撃。


それでかつてない絶望の淵に立たされたピーター。

…だがここから、本作の真のエンジンが掛かり、怒涛の展開になだれ込んでゆく!!!!











(ここから先、超絶なネタバレがあるので注意。
未見の方はここから先は本編を絶対に見てから行ってくれ!!!!)














…そんな絶望の中、予想こそいていたものの、まさかここまで大っぴらに出るとは思わなかった”彼ら”がまさかまさかの大集結!!!

正直、出るんじゃね?とは思ってたよ。

ラストの戦いに駆け付けて、最後にちょっと顔を出したりするんでしょ?って。



…でもまさか、ここまで大々的に出てくるとは思わんかったよ!!!
しかも、殆ど当時の姿まんまで出てくるとは!!!
予想出来てた事とは言え、スゲェテンション爆上がりだよ!!!!
(最後に出てきた人は流石に大人になってたけど。)

しかも彼ら、共闘する為にただ出てきただけではなく、しっかりと物語に必要な重要人物として参戦する!!!

●3人が顔を合わせる姿は絶望の真っ只中だが、皆「大切な人を救えなかった」という境遇と、彼らを救いたいという同じ気持ちの中で一致団結!!!燃えるぜ!!!!

●大作戦の中で、お互いの別々の世界の知識から来る明るく陽気な掛け合いが、兎に角楽しい!!!
自力で糸を出せる事とか、アベンジャーズの事を知らないので2人が「何それ?」「外人?」「ロックバンド?」と困惑したり、お互いが苦戦したり印象に凝ったりする敵を自慢したりで、3人の青春オタクな仲良しっぷりが素敵でこちらも笑顔に。

●更に今作は過去作で救えなかった事への「救済」まである。
ラストの大バトルで、恋人を助けられなかったあの時…
オリジナル版では倒す他なかったかつてのファンだった彼…
そして心に残っていた最初の強敵と彼の死が心の中で残っていた事も…

それらが、この作品で、見事なまでに救われる。

特に今作の恋人を救う場面やかつてのファンを救う場面は「アメイジング・スパイダーマン」シリーズで感じていた不満点を一気に解消してくれた。
あのシリーズはファンだったヴィランの雑な扱いや、恋人の唐突な死で「今までのキラキラ展開は何だったんだ」といった点で個人的には微妙だったのだが、”その後”と”救済”が描かれた事で俺の中で評価が上がった。
過去の作品の評価を上げるんだから、大したもんだ!!!!


そんな感じで、後半は今まで見たスパイダーマン映画の過去のアレコレを見事に汲んで胸アツな物語が展開!!!
その過去作のリスペクトっぷりはあの「アベンジャーズ/エンドゲーム」に勝るとも劣らない!!!!!
クライマックスは「エンドゲーム」の時に負けぬ最高の興奮をもたらしてくれた!!!!



そしてすべて解決…という訳にはいかず、ここでピーターは最後の最後である決断を下す。

そして、そのまま展開されるラストは、今まで見たスパイダーマン映画史上最も切ない。
少年だった彼は、「大いなる力には、大いなる責任が伴う」という言葉を受け止め、ヒーローとなり、「親愛なる”隣人”」となった。

あんなにも明るく、陽気な青春ヒーロードラマだった本シリーズが、まさかこんな完結を迎えるとは思わなかった。


…思えばMCU作品内の今シリーズの明るさに驚き、慣れ、逆に他のスパイダーマンシリーズがかなりシリアスに感じたりした。
だが、そんな今シリーズのラストは正に「大いなる力には、大いなる責任が伴う」という言葉が実に深く染みる。
今までこの言葉の持つ”重さ”を自分は全く受け止めて無かったんだと猛省した。



…という事で、正に今までスパイダーマンシリーズの集大成にして、MCU版スパイダーマン完結編に相応しい、最高傑作だった。
子供だった頃から見ていたスパイダーマン映画で、ここまで素晴らしい物を作り出してくれた制作陣にただひたすらに感謝を。

もう上映期間終わりそうなこの時期に言うのもアレだが(爆)、是非とも2001年のスパイダーマン映画から順に見て本作の感動を味わって欲しい。










※ここから先、「ドクター・ストレンジ」やベネディクト・カンバーバッチさんが好きな人は不快になると思うので、観ない方が良いかも…。




ただ一つ、スパイディの早とちりもあったとはいえ、大変な事態を巻き起こした癖に難癖付けて説教し文句言ってたアイツ。

確かにスパイディにも非はあったよ、でもさ、この事件巻き起こしたのはお前だろ!!!
もうチョイ反省しろ!MJが不満を言うのも無理がないわ。w
(あのシーンは溜飲が下がったw)

次回は彼の主役映画で、正直こんな自業自得野郎がマルチバースに巻き込まれても勝手にしてくれと思うし、何より前作がぬるぬるCGアクションまみれであんまり面白くなった事から、続編は殆どスルー確定だった。
(スコット・アドキンスさんが出て回し蹴りしてたけど、あんまり活かせて無かった印象。)



なのに…なのに…。

畜生…。


あの人が監督するなんて、

見に行くしかないじゃん…。


でもぶっちゃけ、気が乗らないです…。


好きな監督だから文句言いたくないけどさ。

何でよりによって嬉しくない(爆)続編の監督を引き受けちゃったんだよ!!!


     サム・ライミさん!!!!!!!!!!(泣)


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…正直、次回作より今まで見てなかったエンドクレジットの2人の主演作を観たい。w
(実は2作目の予告と本作のエンドクレジットで仲良くなる事を知っちゃったけど、どう仲良くなるんですかね?w)