けいり部

ファースト・カウのけいり部のレビュー・感想・評価

ファースト・カウ(2019年製作の映画)
4.2
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  ドーナツいかが?
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Fan's Voice様独占オンライン最速試写会にて鑑賞。

小さな頃に読んだ絵本のような、ゆったりとした時間の流れ、そして優しさがある作品。
動物と自然豊かな未開の地の生活や2人の話し声がとても優しく心地よい。
撃ち合いや乱闘なしの穏やかな西部劇。

未開の地で出会った2人の男は、その地ではまだ希少な乳牛から盗んだミルクでドーナツを作り一攫千金を狙う。小麦と水だけで作られた食物に飽きた住民たちの間でドーナツはたちまち氷板となるが、この地には無いはずのミルクを使用したお菓子を作る2人は当然怪しくて…。

成功していくほどに(もうすぐバレるかもしれない)という焦りは募る。一方でこの商売はきっと長く流行らないということも見えている。

いつまで続けるか、いつがやめ時か。
成功までの道のりと成功してからの焦り

この物語の展開から目が離せない。
すごくゆったりしてるんだけど不思議と目が離せず、気づいたらあっという間に時間が過ぎている、そんな稀有な作品だった。

ストーリーや作品自体の雰囲気も魅力的なんだけど、この時代に生きる人たちの縮図も面白い。

***

鑑賞後に絶対ドーナツ食べたくなると見越してマフィンを買っておいた自分を褒めたい。
クラフティというフランスの伝統菓子も食べてみたい😋
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