このレビューはネタバレを含みます
西部劇はほとんど見ていないので、イメージというかステレオタイプとの比較になってしまうんですが、この時代の話としてはずいぶんと静かで穏やかなストーリーですね。クッキーとキング・ルーは、あの時代あの場所では「弱い」存在だけれど、弱いなりのやり方と友情で生き延びていくストーリーが新鮮でとてもよかった。
2人が素直で他人をいたわれる人だったのが大きいのかも。だからこそクッキーが追い詰められたキング・ルーを助けられ、1人になったクッキーをキング・ルーが家に招けたのだし。
ミルクを盗んでいたことがばれた後、お互いがお互いを「逃げただろう」と思いつつ家に戻って再会し、冗談を飛ばしたりかばいながら逃げていく。「少し休もう 俺がついてる」って、休んだ結果が冒頭の白骨につながったのだとしても、これは2人の関係を象徴する言葉だし、こういう友情を築けた彼らが、ちょっとうらやましいと思ったのも事実。
あと、甘い物の力は時代や場所を問わず絶大ですな。
