ヒグラシ

ファースト・カウのヒグラシのレビュー・感想・評価

ファースト・カウ(2019年製作の映画)
3.5
大晦日、清水とユクトモと映画を観るとなって、ウォンカにするか、このあまり知らないファーストカウというものにするか迷った。
おそらく、ウォンカの方にしてたら、楽しく愉快な大晦日だったのだろう。
しかし、僕たちは清水の反対を押し切り、ファーストカウを選択した。結果は言うまでもない。いつまで話題に上がってない映画を逆張りで観て失敗するという失敗を犯し続けるのだろう。
まず、開始5分で、ジンジャーエールを全てこぼしてしまう。これは映画は全く悪くない。悪いのは僕だ。でも映画館のドリンクホルダーが四角すぎた。あんなに四角だと形が掴めなくて、ついホルダーがあると思って、ドリンクを置いたら、そこにホルダーはなく、落下。
そして映画はとにかく光量が少ない。光の量が少なくて、防犯カメラを観ているようだった。
おいしい話にご用心というキャッチフレーズから、2人の男がドーナツ作りで大成功してニューヨークとかにドーナツ屋さん作る話かと思ったら、ちゃんと玄人向けの映画で、ただの牛乳泥棒として、抹殺される暗すぎる話。頼むから大晦日なんだからニューヨークにドーナツ屋さん作って、それが後のミスタードーナツです。みたいな話であってくれ。
映画が終わり、自分がこぼしたあとをみると、あまりに序盤にこぼしたために、ジンジャーエールはすべて乾き、まるでこぼしていないようになっていた。不幸中の幸いである。
その後、3人で吉村家という家系ラーメンを食べに行こうという話になる。家系の総本山みたいな店だ。しかし、そんなときに店がやっているわけもない。まず大晦日であることを考えるべきだった。なんかよくわかんない油そば食べた。ちょうど今まで食べてきた飯の平均値みたいな味がした。
ユクトモが「多分、ウォンカみてたら、吉村家あいてましたね。」って言ってて、ほんとにそうだなって思った。
多分、ウォンカ観てたら、ジンジャーエールもこぼさないし、吉村家も大晦日なのにあいてるし、ファーストカウはニューヨークでドーナツ屋をひらいて、それが後のミスタードーナツだったみたいな話のままだった。
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