西部開拓時代に、ひょんなことから出会った料理人のクッキーと中国人のルーが村に最初にやって来た牛の乳をこっそりいただいて揚げドーナツを作って稼ぐ話。
2人がドーナツで稼ぐ様子が一時期大流行したタピオカとか台湾カステラと同じ現象で面白かった。しかも列に並ぶのは小汚いおっさん達(笑)2人が「最初の牛」の今のうちに稼ごうと言っているのも、こういう一過性の流行りって確かに早い段階でやった人が勝ちだからねぇ。
タピオカも台湾カステラも中国系のスイーツだし、現代のアメリカでアジア系の人達のドーナツ屋さんが多いってのも、何となくルーが売ってる姿からそれを連想させる。いつの時代も砂糖と油の塊は大人気。
最初に示される白骨化した2つの死体から滲み出る不思議な幸福感を感じたけど、ラスト納得。何も成し遂げてないのに何かを成し遂げたような満足感。
しかし、ドーナツを作り始めるまでが恐ろしく単調で、何度も寝落ちしかけた。ルーがボソボソとどうやって儲けるか語るとこなんて子守唄すぎるんよ。