予告編を観てすでに大好きになっていたけど、本編観ても印象は変わらず人生においても゙指折りに大好きな作品だった。
1820年代、オレゴン、秋の森、湿った土。
ロケーションがひたすら素晴しい。
物語は、歴史に゙名を残していないどころかお墓さえない名もなき人々の、小さな小さなお話。
残酷な時代と土地でありながら、主役2人の友情と、ささやかな生活・野望・失敗をしみじみと描かれていて自分の好みとして最高だった。
19世紀とはいえテーブル&チェアーの国の話のはずなのに、やたらと地べたに゙座ったり寝たり。
とにかく途中まではカメラの視点が低い。
とても大きな目の牝牛、おっとりした猫をはじめ、犬、コヨーテ、ビーバーなど、画面に映る映らないに限らず動物の存在が感じられるのも面白かった。
主役2人の行末を暗示する遺骨には、下記リンクの記事を思い出した。
古代ローマの「恋人たち」 実は男性同士 手をつなぎ埋葬
https://www.afpbb.com/articles/-/3244454
1.37 : 1の画角と焦点距離深めのレンズによるショットがどれも素晴らしかったけど、特に窓辺に置かれた試作のドーナツとやや時間をおいてそれを手に取り食べるキング ルーさんのショットがとても印象的だった。
役者陣としてはイケボのオリオン リーさんが素晴らしかった!