このレビューはネタバレを含みます
鑑賞後、この映画について考えているとどんどん好きになった。ケリー・ライカートの初期作に比べるとちょっと劣るかも知れないけれど、めちゃくちゃ大好きな映画。
冒頭、女性が白骨を掘り起こす。時代が飛び、1820年代へ。西部開拓時代より少し前。今から200年前だけど、いわゆる男社会に馴染めない男や異邦人は大変生きにくい。というか、今よりも大変だったと思う。
社会からあぶれた人間が何かを成そうとして成せないまま死んだとしても、同じように生きにくさを感じている女性がその生きた軌跡を見つけ、語り直す。それは監督自身なのだろう。