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ファースト・カウのYAEPINのレビュー・感想・評価

ファースト・カウ(2019年製作の映画)
2.6
2024年ファースト映画館。

なのだが、悲しいことに全く乗り切れず、無の感情のまま過ごしてしまった。

スタンダードサイズで低めに固定され、静かで整頓された構図の画面が続く。
静かながら素っ頓狂な演出が所々にちりばめられ、どこか面白くなりそうな雰囲気は漂いつつも、一向に決定的な笑い、興奮、引きが来ないという印象だった。

ワンカットが冗長でテンポがゆったりしているのに、突然時間軸が移行して面食らうことが何度かあった。語られない文脈を読む面白さがあるのかもしれないが、なかなか理解が難しかった。

本作を観ている時の抗い切れない眠気は、ジム・ジャームッシュの『デッドマン』を観た時と同じ感覚だと思い出す。
異人種間の逃避行物語という意味でストーリーまで合致している。
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