雄大な舞台をあえて4:3比で切り取ってるためか、ファーストカットから作品との距離が近く感じ、良い意味でドキッとした。
あらすじだけ見ると大胆に一攫千金を目論むのかなって思うけど、優しくて穏やかなクッキーと頭の切れるルーという対照的な2人の友情が育まれる様子を淡々と鑑賞していくスローシネマ的展開。
エンディングが分かっていても、エンドロールではなんだか不思議と温かい感情に包まれたまま、冒頭のウィリアム・ブレイクの詩の引用に立ち返りながら「友情」について考えて、ぼろぼろ泣いた。
アメリカの原風景の空気感をそのまま切り取った美しい映像とたまに差し込まれる牧歌的な音楽、2人の演技が素敵な映画。
